教室紹介
ICU感染ラウンド
ICU INFECTIONS ROUND
2017年4月から月2,3回30分、ICUの重症感染症患者について、ICU感染症ラウンドを行っています。
メンバーは、集中治療専門医かつ感染症専門医、薬剤師がコアメンバーで、ICU勤務医、小児科医、研修医なども参加しています。
ラウンドで議論になった点や教育的な点について、感染症のトピックスや文献も踏まえたコラムを作成し、
『感染症通信』という形で月1回、ICU勤務医や研修医、学生に配信しています。
この『感染症通信』をHPにアップしますので、重症も含めた感染症診療を知りたい!という方に参考になれば幸いです。
2019年
回数 | 第72回 第73回 第74回 第75回 第76回 第77回 第78回 |
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内容 |
経験的症候群別予防策(Empiric and syndromic precautions) 「経験的抗菌薬治療(empiric therapy)」は皆さん聞いたことがあるでしょう。経験的に予測される菌に対して、それをカバーする抗菌薬を開始する、という意味ですね。一部の研修医の先生などはたまに…… |
回数 | 第67回 第68回 第69回 第70回 第71回 |
内容 |
β-ラクタマーゼ阻害薬配合抗菌薬 2018年に国内では24年ぶり(!!)に新規β-ラクタマーゼ阻害薬配合抗菌薬が日本で製造販売承認されました。新規抗菌薬の開発が遅れている現状では貴重な一手となりえ…… |
回数 | 第63回 第64回 第65回 第66回 |
内容 |
あけましておめでとうございます。本年も重症感染症に関するテーマを配信していきますので、よろしくお願いいたします。テーマのリクエストがあれば教えてください。 今回は、猛威をふるっている…… |
2018年
回数 | 第61回 第62回 |
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内容 |
ビール樽のイメージ!重症患者の抗菌薬投与量の考え方part 2 皆さん、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?クリスマスからお正月はお酒関連での救急搬送も増えますので、救急搬送されないよう(?)、適度にお楽しみください。 前回に引き続き、重症患者の抗菌薬投与…… |
回数 | 第58回 第59回 第60回 |
内容 |
ビール樽のイメージ!重症患者の抗菌薬投与量の考え方part 1 医師にとって薬は武器です。薬がなければほとんどの医師は無力でしょう。けれど、我々医師はそんな武器の特性(薬理学や薬物動態学)をよく知らずに使っていませんか?私自身も研修医の時、「痛みにはロキソプロフェ…… |
回数 | 第55回 第56回 第57回 |
内容 |
Clostridium difficile Infection の原則と最新の知見 今回のテーマに関して、一つキーセンテンスを。最後まで読んで頂ければ幸いです。 「一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである。」 は…… |
回数 | 第51回 第52回 第53回 第54回 |
内容 |
最近、聞いたこともないような細菌が培養から出た!なんてことはありませんか?また、培養を提出してから時間がたっていないのに、すぐに菌名がわかった!なんてこともありませんか?うちのICUではここ数年よくあ…… |
回数 | 第48回 第49回 第50回 |
内容 |
サッカーW杯で日本代表が活躍しましたね。試合ももちろんですが、ベスト16敗退後、本田選手の「W杯の優勝の夢は後輩に託した」、西野監督の「何が足りないのか…」と絞り出した声、長友選手の「全て出し切った」…… |
回数 | 第43回 第44回 第45回 第46回 第47回 |
内容 |
「メロペンテイコ」(「メロペンバンコ」の施設もありますね)が使われることは重症患者では時にあります。が、ここぞ!という時に使うことがあるけれども、これに頼りすぎると重症感染症とうまく戦えません。 「…… |
回数 | 第39回 第40回 第41回 第42回 |
内容 |
今回は抗菌薬ではなく、「敗血症の昇圧薬の使い方」という少し変わった(?)テーマです。意外とこのテーマに触れている著書は少ないと思います。我々救急集中治療医ほどこの扱いに長けている医師もいないため、コラ…… |
回数 | 第36回 第37回 第38回 |
内容 |
今回、次回は、当ICUでの抗菌薬の適正使用、感染予防に関する継続的な取組をご紹介いたします。先週、日本集中治療医学会がありましたが、そこで発表した内容も含みます。 皆…… |
回数 | 第34回 第35回 |
内容 |
今回のコラムは、薬剤師にまとめてもらいました。本編の前に少し所感です。 抗菌薬に限らず薬剤は我々の武器ですが、同時に副作用を起こすこともある諸刃の剣である、という認識…… |
回数 | 第33回 |
内容 |
今回は前回に引き続き「深在性真菌症」で、主に抗真菌薬への考え方をお伝えします。前回は診断や検査の所でしたが、今回は抗真菌薬の使い方です。 分類(抗真菌薬と真菌) ま…… |
2017年
回数 | 第31回 第32回 |
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内容 |
今回は前回に引き続き「深在性真菌症」で、主に抗真菌薬への考え方をお伝えします。前回は診断や検査の所でしたが、今回は抗真菌薬の使い方です。 分類(抗真菌薬と真菌) ま…… |
回数 | 第29回 第30回 |
内容 |
今回は真菌についてお話したいと思います。ICUなので、「深在性真菌症」と考えてください。その中でも多くを占める、侵襲性Candida感染症とそれに対応する抗真菌薬への考え方をお伝えします。前後半2回に…… |
回数 | 第27回 第28回 |
内容 |
抗菌薬と他剤との配合変化&相互作用 ~オウンゴールを避けるために~ 「Do no harm」という言葉をご存知でしょうか? 医療倫理でよく用いられる言葉ですが、私自身は、こと薬剤の副作用、相互作用に関してあてはまるなぁとよく思います。患者を治すために良かれと思って使…… |
回数 | 第25回 第26回 |
内容 |
ペニシリンアレルギー、セフェムアレルギーではすべてのβ-ラクタム系抗菌薬は使用できないのか?~構造式の観点から~(ペニシリンアレルギー = ドラクエ呪文なし!?) 1. ペニシリンアレルギー、セフェムアレルギーについて 抗菌薬の中でもβ-ラクタム系は最もアレルゲン性が高い薬剤群といわれています。特にペニシリン系は使用患者全体の15.6%で皮疹などが発現したとの…… |
回数 | 第23回 第24回 |
内容 |
日々の感染症診療において、感染症のフォーカスによって「髄膜炎用量」というように用量に変化をつけることがあると思います。すべては、標的組織に抗菌薬を届けるためです。今回は、抗菌薬の組織移行性について、全…… |
回数 | 第21回 第22回 |
内容 |
「大腸菌(AmpC産生菌)です」という報告があった時に、皆さんはどう思いますか? 私は、「恐ろしい時代だ…」と思いました。今回は、その理由と共に、グラム陰性桿菌の薬剤耐性菌の中で臨床的に注意すべきβ…… |
回数 | 第19回 第20回 |
内容 |
今回は、臨床で汎用されるβ-ラクタム系抗菌薬の PK/PD についてお話させていただきます。β-ラクタム系抗菌薬が、なぜ投与回数が複数回必要なのか、組織移行性をふまえて解説して行きたいと思います。 …… |
回数 | 第17回 第18回 |
内容 |
アシクロビルはICUではヘルペス脳炎に対して投与することが多いです。 治療をする、しないでは転帰にとても差がありますので、髄膜脳炎疑いなどで投与する機会が多いと思います。しかし、アシクロビルの投与方…… |
回数 | 第16回 |
内容 |
今回、コラムを担当させて頂きます薬剤師です。 少し前の話になってしまい申し訳ありません。バンコマイシン(VCM)からダプトマイシン(DAP)へ変更した症例がありましたが、その患者から検出されたMRS…… |
回数 | 第14回 第15回 |
内容 |
今回は、ICUにおけるニューキノロン系抗菌薬についてお話しします。内服でもバイオアベイラビリティに優れていますが、本コラムがICUセッティングであるため主に点滴のニューキノロン系についてお話しします。…… |
回数 | 第12回 第13回 |
内容 |
週1に救命センターで開催される感染症roundに参加させていただいております。 今回『血液培養(ときどきこども)』についてお話します。ポイント別にわけていきます。 …… |
回数 | 第10回 第11回 |
内容 |
今回は、Clostridium perfringens 菌血症を踏まえ、グラム陽性桿菌についてお話しします。 「グラム陽性桿菌」が血培で出ました!と連絡があったら、皆…… |
回数 | 第8回 第9回 |
内容 |
今回はグリコペプチド系以外の抗MRSA薬について述べます。私はMRSA保菌者の場合、VCM、TEICのMICは必ずみておきます。その理由を含め述べていきます。 以前、…… |
回数 | 第6回 第7回 |
内容 |
今回は、嫌気性菌についてです。 嫌気性菌といったら何を思い浮かべますか?空気が嫌いな菌?臨床ではあまりみかけない菌?教科書的には通性嫌気性菌と偏性嫌気性菌に分けられ……… |
回数 | 第4回 第5回 |
内容 |
今回は、抗菌薬を複数使うことについてです。大きく分けると、シナジー効果や2剤併用療法についてです。 シナジー効果(synergy effect)とは相乗効果のことで、…… |
回数 | 第3回 |
内容 |
テイコプラニン(TEIC)をメインで使用している理由 当院ICUでは抗MRSA薬としてバンコマイシン(VCM)ではなくTEICをメインに使用しています。これは2013年に色々な背景に基づいて、どうや…… |
回数 | 第2回 |
内容 |
➀ペニシリンアレルギーについて 「既往にペニシリンアレルギーがある人はペニシリン系も、同じβラクタム系であるセフェム系やカルバペネム系もすべて使えないのか?」 という疑問を持ったことがある人は多い…… |
回数 | 第1回 |
内容 |
ラウンド中に議題に上がったことを一般化し、文献、時事を交えながら述べていきます。 ➀ARC、浸出液について 創部からの滲出液が多い患者での抗菌薬増量にについて、浸出…… |