日本大学医学部 救急医学系 救急集中治療医学分野

採用情報

  • TOP
  • 採用情報
  • 採用情報

ワーク・ライフ・バランスへの
取組み実例

WORK-LIFE BALANCE

  • 田上 瑠美
    (専修指導医)
  • 武藤 智和
    (専修医)

経歴

2007年
日本大学医学部卒業し同付属病院で初期研修医
2009年
救命入局(入局直前に結婚)
2011年
麻酔科標榜医取得
2013年
夏に救急専門医受験、その後出産
2014年
育休1年で復職、フレキシブル勤務(娘は病院の保育所へ 2016年に幼児園入園)
2015年~
麻酔科へ出向
2018年
麻酔科専門医、集中治療専門医試験合格

勤務状況

月曜日
救命センター
火曜日
バイト(他院手術麻酔)
水曜日
麻酔科
木曜日
麻酔科
金曜日
救命センター
土曜日
救命センター
日曜日
休み

当直なし

一日の勤務時間(&通勤時間)
【出産前】
朝8時から夕方6時前後まで。入局して数年のうちは、遅いと21時過ぎまで病棟にいましたが、妊娠希望を相談して当直を外してもらい(出産の約1年程前から)勤務を減らしてもらっておりました。
【出産後】
9時前後から5時前後。子供のペースに合わせたいと希望してフレキシブルに対応してもらっております。外来業務がないとはいえ仲間の理解無しには出来ない事なので有り難く思います。
一日の内、育児にかかる時間
【出産後】 平日は朝晩合わせて6時間前後
一日の就寝時間
【出産前】 約6時間
【出産後】 約6時間 
(平日は変わりませんが、休日の寝坊が出来なくなったのと、夜中に起こされる事が増えました)
出産・育児にあたり、
病院や同僚からサポートいただいたこと
  • 妊娠が判明して最初に医局に報告したとき、まるで家族のように喜んでくれて嬉しかったです。
  • つわりが酷く欠勤ばかりでしたが、部長はじめ上司先生方皆、私の体調を一番にと休ませてくれました。
  • 復職前に何度か面談してもらい(部長や医局長と)私や子供のペースで少しずつ再開するよう提案してくれました。話し合いも密に取ることができたので復帰に関する不安はなかったです。(産前含めるとブランクが長かったのでスキル的には大いに不安でしたが…)
  • 休業中に電子カルテが導入された事もあり、作業一つ取っても手を借りる事ばかりでしたが、先輩や後輩達の助けがあったから仕事になったと思います。

経歴

2008年
聖マリアンナ医科大学卒業
2010年
日本大学医学部附属板橋病院小児科入局
2014年
小児科専門医取得
2017年
救命救急センター出向
2018年
集中治療専門医取得(小児科の医局で初)
今後
救急専門医、博士号取得、小児救命・集中治療を充実させることが目標

勤務状況

月曜日
病棟勤務
火曜日
病棟勤務、当直
水曜日
当直明けでフリー、研究
木曜日
外勤日
金曜日
病棟業務、小児科外来
土曜日
病棟業務、月1回程当直
日曜日
休日、月1回程当直
一日の勤務時間
8:15からカンファレンスがあり、事前に診察をしています。こども達が起きている時間には帰り、一緒に夜ごはんを食べるようにしています。
23時には就寝するように心がけております。
一日の内、育児にかかる時間
まだまだ勉強中の身なので育児にかけられる時間は限られていますが、仕事の知識を活かして、常に子供の発育と発達がどうしたら良くなるか考えています。家族と職場の協力を得ながら、定期的な休みをもらい休みの日には子供とお出かけして遊んでいます。ちなみに家事は苦手です。
一日の就寝時間
以前は夜更かしをしていましたが、こどもができてから23時には就寝するように心がけています。
出産・育児にあたり、
病院や同僚からサポートいただいたこと
まずは自分や家族のメインテナンスをしっかり行うよう心がけています。話し合うことを大事にし、困った時は同僚に仕事を託しています。

研修・指導体制

TRAINING & LEADERSHIP

「0-100歳、母体も子供も
すべての重症患者へ
一気通貫でケアする力を醸成」

①クリティカルケア(3次救急対応→ICU)
教育的指導体制(0-100歳、母体も子供も)

3次救急対応では、【救急科専門医 ― 救急科専攻医(後期研修医) ― 初期研修医(―医学生)】の組み合わせで対応する。医師の経験段階としてそれぞれの段階がいることでの教育効果は高く(いわゆる屋根瓦方式)、重症患者の初期治療を適切に行うことに加え、on-the-jobで質の高い教育を行っている。初期研修医には2週間の初期研修担当期間もあり、重点的に初期治療を学ぶ期間もある。
ICUでは、【集中治療専門医の統括―専攻医(後期研修医)の担当―研修医の担当】の組み合わせでICU診療をしており、こちらも屋根瓦方式を敷いている。集中治療専門医による毎日のICU roundに加え、特に専攻医と研修医の密接な関係によるICU教育がなされている。
こども救命センター、母体救命センターに指定されており、0-100歳、母体も子供も、3次救急→ICU管理(close型ICU)の両方を主治医として診ることにより、重症患者管理をシームレスな対応ができ、まさに重症患者の最初から最後まで、クリティカルケアを学ぶことが可能である。

② ICU栄養ラウンド、ICU感染症ラウンド

ICUの栄養、感染症に関して、専門医師(NST指導医、感染症指導医・抗菌化学療法学会指導医)とコメディカルチーム(栄養士、理学療法士、薬剤師(感染症認定含む))が週に1度、それぞれ栄養、感染症に特化したラウンドを行っている。これに専攻医や初期研修医が自由参加で加わる。ICU患者アウトカムの改善はもとより、ICU管理で二輪となる栄養-感染症の専門家が専攻医や初期研修医、コメディカルに指導することにより、①の屋根瓦方式だけでは得られない質の高い教育を行うことが可能となっている。ICU感染症ラウンドはコラムを月1度程度配信している。

充実のoff-the-jobトレーニング

③ 受講+教える側を目指す体制で教育効果を最大化

①②はon-the-jobであるが、充実したoff-the-jobトレーニングコースを開催している。ICLS、BLS、ACLSなどの蘇生コース以外にも、外傷コースであるJATEC、JPTEC、成人集中治療コースであるFCCS、こども救命センターである利点を生かし小児集中治療コースであるPFCCS、母体救命センターである利点を生かし重症産科コースであるJMELSを行っている(リンク)。受講のみならず、インストラクター、ディレクターを目指す体制を整えている。教育効果が高いのは「自分が教える側に回ること」であるため、積極的にインストラクター、ディレクターとなることを推奨している。

メッセージ

MESSAGE

「それぞれの幸せな医師人生のために」

  • 教室員からの
    メッセージ
  • 研修生からの
    メッセージ
これから後期研修を希望する
医師のみなさん
いつしか立派な救急医となって、そして人生を通じて地域救急医療に活躍できるみなさんは、地域救急医療にとっての宝物です。長い人生を通じて救急医として成長を続ける幸せは、教室員それぞれの人生の幸せのもとに成り立つもの。 医師としてそれぞれの目標を叶える喜びも、家庭を持ち家族と幸せに過ごす人生も、男女問わず叶えることができるように当教室は最善の配慮をしたいと考えています。
挙児を希望する
女性医師のみなさん
産前産後の休暇については、大学、学部の規定は世間一般(労働基準法)と同じで、産前は6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間の休業期間です(労働基準法第65条)。
一育児をしっかりしたい
医師のみなさん
育児休暇は、最大1年間の育児休暇が可能です。できるだけ無理なく働くために、育児休暇の延長や復帰後の勤務内容、外勤先、当直などは相談の上、決定しています。復職後家庭環境が許せば当直も再開していただきますが、実際には24時間保育がない環境では、パートナーや両親の協力がないと子供が小さいうちは難しいことが多いと思いますので、可能な勤務(フレックスタイム制やシフト勤務など)について随時相談で決定します。救急診療の患者さんは全ての年齢層にわたります。 こども救命センターとして小児重症患者を頻繁に扱う当救命救急センターでは、子育て経験が診療に役に立つ場面も多いため、たとえ長期に休んだとしてもあきらめずに、復帰していただきたいと思います。 こういった環境は、教室の医師全員の協力があってこそ成り立ちます。それぞれ感謝の気持ちを忘れず、大学病院の教室員が行うべき専門医療、救急医療、教育、学会発表や論文作成など、個々に応じて自分のできることを行っていきます。子育ての期間はそう長くはありません。いずれは支援する側になり、みんなで協力して働きやすい環境を維持できるように努力して参りましょう。
喜久山 和貴 先生
(自治医科大学附属さいたま医療センター)

2017年4月~2018年3月(1年)
花粉全盛期の4月。涙と鼻水で顔面を破壊されながら日大板橋病院での専修医生活が始まりました。
外傷、shock、熱傷、CPA…毎日鳴り響くHotline。多職種とともに一団となって迅速な治療を行っている初療室には1日に5~10件もの搬送があります。いずれも3次救急要請、つまりは最重症の症例です。それほど多くの搬送を受け入れ可能としているシステム、医師達をはじめとするスタッフの志の高さも魅力的です。
これまで小児集中治療の経験しかなかった自分にとって、成人の体外循環管理や脳低温療法などの本家というべき集中治療の最前線を思う存分味わうことができました。特にICU管理では初療搬送後の管理、術後の管理も学ぶことができ、日々様々な処置が行われているため、高度な手技も自ずと磨かれます。院内だけでなく院外に対する、高エネルギーが予想される事故、人的災害などへの出動も任務の1つです。来る東京オリンピック開催に向けた対テロ対策など、最先端の災害医療を司る医師も在籍しているのも特徴です。また個性豊かなドクター達は、真摯に医療と向き合う反面、忙しい中でもジョークと和やかなムードが流れており、温かさのある医局員ばかりでした。こども救命や母体救命指定病院の当救命センターだからこそ学べる医療を体験してみてはいかがでしょうか。
1年間お世話になりありがとうございました。
尾本 亘 先生
(日本大学医学部附属板橋病院 総合内科・総合診療科)

2017年10月~12月(3か月)
2017年10月から3か月間、家庭医・総合診療医プログラムの一環として当院救命救急センターで研修をさせて頂きました。以前に初期臨床研修1年目に2か月間研修をさせていただいたことがありましたが、その後は内科で診療を行っていたため久しぶりの3次救急の現場ということでとても緊張していました。しかし、救命センターの先生方はとてもフレンドリーに接してくださり、また初期研修医時のことを覚えてくださった方もいて、3次救急の現場とは思えないほど余裕をもって研修を行うことができました。
研修内容としても、家庭医・総合診療医プログラムということで初療対応を中心とした研修プログラムを特別に組んでいただき、重症患者の初期診療対応に必要な知識や診察方法、処置など実践をとおして学ぶことができました。また、内科外来や2次救急でみることはできない最重症患者の診療や、1・2次救急に搬送されうる3次救急適応患者(またその逆も)を経験することができ、今後総合診療を行っていくうえでとても有意義な経験ができたと思います。
家庭医・総合診療プログラムとしての救急研修として2次救急での研修でも問題はなかったのですが、研修後の感想としては実際に当院の救命センターでの研修を選択してよかったと率直に思いました。救命医を目指している先生方はもちろん、2次救急では得られない経験を積めるとこや研修環境含め、総合診療医やその他領域の先生方も見聞を広める環境としておすすめします。
今後も総合内科・総合診療科として救命科との連携を行っていきたいと思いますので、その際はお世話になるかとおもいますがよろしくお願いいたします。ご指導ありがとうございました。
石川 友美 先生
(日本大学医学部附属板橋病院 歯科口腔外科)

2016年8月~9月(2か月)
私は、当院救命センターで2か月間救命救急研修させていただきました。私の専門分野は歯科口腔外科であり、普段は全身疾患を有し一般歯科での治療困難な方、及び舌癌などの悪性腫瘍の方の診療をしています。
今回、私は上気道閉塞による呼吸不全の緊急時の対応などを学びたく、救命救急研修に望みました。救命センターでは、これまでに経験したことのない疾患の方を診ることが大半であり勉強に追われる日々でした。私は、主に初療に参加させて頂きました。初療現場では、多種職の方(看護師・薬剤師・放射線技師・救命士など)と密な連携が取られており、チーム力が素晴らしいと感じました。救命科指導医の先生の素早い診断と治療法の決断力には、とても感動いたしました。さらに、指導医の先生方は緊張感が高い中でも職種が異なる私にも、快く患者さんの様態や今後の方針など丁寧に教えて下さり大変ありがたかったです。
2か月間という短い研修期間でしたが、多くのことを学びまた今後の課題が見えてきました。この貴重な経験を生かしていきたいと思います。
増山 智之 先生
(自治医科大学附属さいたま医療センター救急科)

2015年10月~2016年3月(6か月)
2015年10月から6ヶ月間、日大板橋病院救命救急センターで研修をさせていただきました。もともとは内科系出身で、自治医大さいたま医療センターで集中治療医学の研修をしているところ、救急医学にも興味をもち、当センター救急科教授の守谷俊先生に紹介いただき日大板橋病院の輪に飛び込ませていただきました。研修に入り足元もおぼつかないうちに、ショックの腹部外傷、ショックの産後出血、VF survivor、痙攣重積状態の小児の患者さんを立て続けに経験させていただき、私自身がショックを受けるとともに、過換気状態でしたが、人の順応性とは面白いもので、ひと月も経たないうちに、より緊急度が高く、より重症な患者さんの救急搬送にチームの一員として心は熱く、頭は冷静に対応している自分に気がつきました。初療では多職種が有機的にチーム医療を繰り広げるシステムが整っており、初療現場でありがちなバタバタ感はほとんどなく救命救急センターとしての歴史の深さを実感しました。初療後の集中治療管理でも、学んだことは多く、closed ICUでの毎日濃密なベッドサイド回診が行われることは、当センターICUと同じですが、特に中枢神経障害を呈する方に対する集中治療はこれまで経験したことがなかったので大変勉強になりました。外科的気管切開も経験がなかったのですが、多数経験させていただき、後半はレジデントに指導しながら行っておりました。半年間はあっという間でしたが、症例的に振り返ってみると、日本救急医学会の専門医申請に必要な症例数は半年間で概ね経験されており、何より現場で自分が判断できることや処置できることが半年間で大きく変化したことが収穫でした。また医局旅行でみなで箱根に行ったり、忘年会で出し物をしたり、医局内の雰囲気はとてもよく、半年が経ちお礼の挨拶をした際には、木下教授から「先生、何年いたっけ?」と言われるほど、医局になじませていただきました。日大板橋救命救急センターの皆様方半年間お世話になり、ありがとうございました。2016年4月からは自治医大さいたま医療センターの救急部が新しく救命救急センター化するので、オープニングスタッフとして、日大板橋で学んだことを発揮していきたい所存です。
岡村 祐香 先生
(歯科口腔外科)

2016年2月~3月(2か月)
二か月間救命救急センターで研修させて頂きました。わたしの所属する歯科口腔外科の日常の臨床では経験出来ないことばかりでした。救命科指導医の先生のもと、多くの経験をさせて頂きました。カンファレンスでは今までの臨床では馴染みのない疾患ばかりで勉強の日々でした。
一次救命の講義を受講したことはありましたが、センターでの研修が無ければ、医師や救急救命士が実際どのような処置を行っているかを実際に目にする機会がありませんでした。目の前に傷病者がいた場合、昔のわたしならきっとどうしていいかわからなかったと思います。
病院歯科では全身疾患がある方が患者さんとして多く来院されます。歯科と医科が今まで以上に連携し、より良い歯科治療を提供出来ればと思います。
二か月間大変お世話になりました。講義で得た知識以上にこの二か月間の経験はわたしにとってとても貴重なものです。この経験を忘れず患者さんに還元出来るように日々努力していきたいと思います。
芳賀 大樹 先生

2014年4月~2015年3月(1年)
専修医として1年間研修させていただきました。もともと小児集中治療を専攻しており、成人救急/集中治療を研修するために当センターを選択しましたが、本当にベストな選択であったと考えています。センターの特徴として、成人/母体救命を対象としているだけでなく、こども救命事業指定施設でもあり、小児集中治療の経験を生かしつつ、成人領域の救急/集中治療を学べる数少ない貴重な施設であります。さらに3次救急患者で年間2,000件の豊富な症例数があり、他科との連携が良好で診療分野の隔てが無いので、小児から母体まで、外傷、熱傷から脳卒中、急性冠疾患、急性腹症、急性呼吸不全、急性中毒、重症感染症に至るまで、救急領域で経験できない症例は無いと言っても過言ではないほど経験ができます。実際、救急科専門医に必要な経験症例/手技も4か月で十分すぎるほど経験することができました。また当センターは集中治療に力を入れており、透析、血漿交換、PCPSをはじめとする体外循環管理、蘇生後症候群に対する低体温療法、その他、細やかな呼吸、循環、栄養、感染管理を実施しており、全身の系統的な集中治療管理も自然に習得が可能です。さらにセンターの雰囲気としては、温和で教育熱心な指導医と元気な専修医/研修医、優秀なコメディカル(看護師、薬剤師、ME、救命士など)が揃っており、アットホームで熱くてとても居心地が良かったです。ここは小児から母体に至るまで包括的な救急集中治療を学ぶには理想的な場所と断言できます。本当に充実した学びの多い1年間でした。ありがとうございました。
入福浜 由奈 先生

2011年4月~2013年3月(2年)
当院の救命センターは年間2000件以上の3次救急患者の対応を行っており、commonな疾患の急性期治療はまんべんなく経験ができます。救急医が継続してICUでの入院治療を行うので、初期診療だけでなく重症患者の管理も身に付けることができました。症例が多く効率的に経験が積めるので、短期の研修には最適であったと感じています。先輩医師もみな親切で、自分の受け持ち患者でなくとも相談にはすぐ応じてくれました。off the job training への参加で私が業務を休むことも時々ありましたが、研鑽を積むことに好意的で、快く参加させて下さったこともありがたかったです。また、看護師は当然ながら、薬剤師、臨床工学技士も初療に参加し、病棟診療でも治療の上でわからないことを彼らによく相談していました。他職種との連携が密で、チームとしての質が高いのも当救命センターの特徴であると思います。これから救急集中治療医を目指している方、一度見学してみてはいかがですか?二年間ありがとうございました。
野牛 聖那 先生
日本大学医学部附属板橋病院 総合内科専攻医プログラム

2019年10月~11月(2か月)
私は医師4年目で循環器内科へ入局していますが、内科ローテーションの一環として2か月間研修させて頂きました。急性期医療が好きであり日常臨床の中でもっと学びたいと感じる事が多かったため、当センターでの研修を希望しました。
最初の週からV-V ECMO症例や産科緊急麻酔、初療室で開胸・開腹手術が始まる重症外傷の症例など、4年目になっても全く経験したことの無い症例がこんなにもある事がとても刺激的でした。当センターは大人から子供、母体救命まで扱っており、救命医は人間の全ての疾患を診れるのかと驚いた事が忘れられません。どの先生もとても暖かい雰囲気で接して下さり、気が付けば出勤するのが毎日楽しみになっていました。
搬送時亡くなりかけていた人が歩けるようになる姿や、患者さんのご家族の感情が見える瞬間があったりと、救命センターでは患者様達の人生に関わっている実感がありました。助からない命も多い現場ですが、医者になって良かったと心から思える診療でした。そしてそのような患者様達に向かう救命医の姿はとてもかっこ良かったです。
急性期医療は学年が上がってから再度研修すると、初期研修医の頃とは全く学べる事が違うと感じました。治療方針の決定に参加できたり、ご指導頂きながら侵襲的な処置をやらせて頂けたりと、力が付くのを感じられました。今後も急性期医療に関わっていきたいと思っています。こんなに恵まれた環境で研修させて頂き、本当にありがとうございました!!
平田 脩 先生
日本大学医学部附属板橋病院 総合内科専攻医プログラム

2019年11月~12月(1か月)
内科ローテーションの一環として救命センターの研修をさせて頂きました。初期研修から通して、3次救急の環境に身を置くことは初めてであり、楽しみであるのと同時に緊張しておりました。実際、救命センターでの研修が始まってみると、初日から数多くの重症患者の初期診療から始まり、そんなことを感じる暇もありませんでした。そして、搬送されたその時から迅速な判断で回りに指示を出し、滞りなく診療をすすめる救命医の先生とそれをサポートするコメディカルのチーム医療に感銘をうけました。すべての経験が望んでいたものであり、未経験のことばかりで回り初めてすぐに救命センターでの研修の選択をして良かったと思えることができました。
重症熱傷や急性薬物中毒の症例に携わることは初めてでしたし、V-A ECMOや血漿交換、低体温療法など一般病棟では経験することができない数多くの経験をすることができ、このような経験を短期間でできるのは、他ではできない経験だと思います。
自分は今後も内科診療を行う身であり、感染症に対する抗生剤の選択の考え方や、細やかな体液管理はとても考えさせられ勉強になるものであり、今後の診療に生きてくることは間違いないと思います。
また、短い期間にも関わらず、ご指導して頂き色々な経験を与えてくれた先生方にはとても感謝しており、その様な先生に囲まれた環境であるここでの研修は他の人にも是非経験して欲しいと思います。本当にありがとうございました。
溝渕 公規 先生
日本大学医学部附属板橋病院 総合内科専攻医プログラム

2019年10月~12月(2か月)
私は循環器内科に入局しており、新内科専門医制度のローテーションの一環で救命センターで2ヶ月間研修させて頂きました。私の初期研修先は2次救急の病院であり、重症患者対応の経験が少ないと感じていたため、3次救急での研修を経験したいと思い選択しました。
実際に研修が始まるとCPAやショックなど2次救急や一般病棟では経験できなかった重症な患者さんが搬送され、上級医の先生方とともに対応させて頂きました。先生方は重症患者が来院しても冷静に対応しながらも、専攻医の私達や研修医にも指導を行ってくれました。救命病棟の管理も上級医の先生に相談しながら行わせて頂きました。重症患者における抗菌薬の使い方や昇圧剤の使い方、補液・透析管理、血糖管理など実践を通して学ばせてもらいました。当直のあとには振り返りの時間を作って頂き、当直中や勉強していて疑問に思ったことを豊富な知識の先生方に質問でき、エビデンスを含めた理解を深めることができました。救命センターでは多領域の疾患を経験できるため、今後内科診療を行う上で非常に良い経験になりました。急性期に携わっていく人はもちろん、すべての内科専攻医の先生方にもおすすめします。
短い時間でしたがフレンドリーな先生方のもと、他ではできない経験ができました。最高の環境で研修できて本当に良かったです。ご指導ありがとうございました。
十束 茉衣 先生
日本大学医学部附属板橋病院 総合内科専攻医プログラム

2020年10月〜11月(6週間)
 私は医師3年目で消化器内科に入局していますが、内科ローテーションの一環として救命センターをローテーションさせていただきました。初療はもちろんのこと、刻一刻と状態が変化するICUの患者さんの管理を学びたく選択させていただきました。また日々の診療の中で急変時に全く動けなかった経験があり、少しでも急変慣れできればと思ったことも選択した理由の一つです。
 まず救命センターに運ばれてくる患者さんの多種多様さに驚きました。外傷から内科疾患まであらゆる方が運ばれてくるのに対し、初療の最初の段階で診察と問診、血液ガスで大体の病態を瞬時に把握し次の行動に移している点にとても感銘を受けました。運ばれてくる患者さんの多くは意識障害も併発しており、患者さんからの訴えを言葉で聞けない代わりに診察で病態を把握しなくてはならず、改めて診察する大切さを感じました。上級医の先生達に教えていただきながらICUの患者さんの管理もさせていただきましたが、たった数時間で変わるバイタルの変化や血液ガス値、呼吸状態をみてその都度その人の病態を考察、対応するのは難しく、いかに今までなんとなく患者さんの検査値やバイタルを見ていたか反省させられました。研修が終わった今でも病態をすぐに把握して動く自信はありませんが病態を把握しようとする癖が身についたと感じました。
 初療時にも病棟管理の時にも先生方には沢山のことを教わり、手技に関しても丁寧に教えていただき大変お世話になりました。なかなか一般病棟では出会うことのできない症例も経験させていただき、研修が終わるころにはもう少し研修したいと思うほどでした。今後内科診療を行っていく身ではありますが、この6週間で学んだこと、経験させていただいたことを生かして診療にあたりたいと思います。
ご指導本当にありがとうございました!
戸塚 拓志 先生
独立行政法人 国立病院機構 埼玉病院 初期臨床研修医

2021年4月~5月(4週間)
 1ヶ月間救命センターで研修させていただき、多くのことを学ぶことができました。現在研修を行っている病院では経験できない沢山の症例の診療にあたらせていただき、緊急性が高く、迅速な原因検索と治療介入が迫られる環境の中で診療する難しさを感じるとともに、症例を通じて多くの知識と経験を積むことができました。
 幅広い知識や判断力の高さなどは救急医に必要であることを身をもって痛感し、救急医を志す自分としては、より勉学などの努力をしなければいけないと思いました。
 指導医の先生方は高い熱意を持っており、たくさんの御指導をいただきました。毎勤務ごとのフィードバックをいただけて、疑問をそのままにせず、毎回得られるものがあり、とても良い経験になりました。
 この研修を通じて、学ぶ良い習慣ができたこと、そして、将来のビジョンが少し明確になったことが、得られた良い点だと思います。1ヶ月間とても充実しており、とても短く感じるほど濃密でした。研修ができたことをとても感謝しております。
相磯 愛聖 先生
公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院

2021年9~10月(8週間)
私が在籍する市中病院では救急科は2次救急であり、3次救急の研修を受けるには外部の病院に出る必要がありました。3次救急の研修先病院はいくつか候補がありましたが、次年度から日大板橋病院への入局が決まっていたため、私が選んだのは日大板橋病院での研修でした。
3次救急のイメージは1分1秒を無駄なく迅速に対応する救命のプロフェッショナルの現場というものであり、私がそれに対応できるか不安で仕方ありませんでした。しかし先生方はとても気さくで優しく、指導も丁寧で、そういった不安はすぐに解消されました。例えば私が初めて経験する症例では患者が来る前にどういった対応をすべきか、見るべき所見は何か、全ての答えを与えるわけではなく私自身にも考えさせ、知識の共有をしてくださいました。手技に関しても実際に実施したことがあるかの確認から始まり、実施したことがなければ見学させていただき、次回から先生の監督のもと実施させていただけたので不安はありませんでした。コメディカルの方々もとても気さくで、よく話しかけていただき、仕事も円滑にこなせました。カンファレンスでは先生方の治療方針や考え方の共有がされていて自分が何をすべきか明瞭化され、一日一日の患者さんの達成目標を掲げるのにも寄与していました。また先生方には知識・技量だけでなく、現場でのチームワークやリーダーシップ、患者家族の対応など医師として必要なコミュニケーション能力を指導していただきました。この経験は、私を医療従事者として一回りも二回りも成長させてくれ、私の研修医人生でもっとも成長した2か月間であったと思います。数ある研修施設から日大板橋病院での研修を選んでよかったです。ありがとうございました。
西脇時雄 先生
日本大学医学部附属板橋病院 内科後期研修医

2022年10月14日~11月12日
私は今年から循環器内科の専攻医1年目であり、内科ローテーターとして2022年に救命センターで研修をさせていただきました。研修医時代にも研修させていただいていたのですが、「集中治療を学ぶことで日常の内科的管理の知見を広げること」、「自分の専門にこだわらず、外傷などあらゆる病態について最低限の対応を学ぶこと」を目標に研修させていただきました。また、今年から他の病院で一人当直をする機会もあり、敗血症患者の体液管理・随伴する臓器障害などのコントロールに悩んでおりました。
そんな自分の日常診療に疑問を感じていた折で救命センターで研修をさせて頂きました。そういった疑問について実際に携わりながら、エビデンス・最新の論文に基づいた知識を専門の先生方にご教授いただけた他、外傷や薬物中毒などの診療に初療時から触れる機会をいただきました。また、CCUの医師とも連携していることから、日常であまり触れることない重症患者の循環器内科的知見についても学ばせて頂き、当初の目標以上に多くのことを学ばせていただきました。
救命センターの看護師様や工学士様、理学療法士様なども集中医療に関わらず医学的知識が非常に深く、積極的に透析管理や人工呼吸器管理などに携わっているのも非常に印象的でした。恥ずかしながら、医師である自分がご教授いただくことも多々あり、非常に様々なことを学ばせていただきました。
また、同期の救命センターの医師が集中医学・専門としている感染症についての知識をご教授くださり、非常に勉強になったと共に、同期として身の引き締まるような刺激を頂きました。1年目から集中医療のみならず、感染症や外傷など、sub-specialityについて学ぶ機会を充分にいただいるとのことで、救命センターの学びやすい環境を再認識しました。
短い期間ではありましたが、当初の目標以上に多くのことを体験・学ばせていただき、同期の姿勢などからも大きな刺激をいただき、本当に充実した研修でした。救命センターの皆様、ご指導・ご鞭撻いただきありがとうございました。
松島昭典 先生
循環器内科

2023年8月~9月(1か月)
私は3年目循環器内科所属専攻医として1カ月救命救急センターで学ばせていただきました。
ホットラインが鳴り、準備を開始、着いた救急車のバックドアをノックし患者状態を確認しつつ初療室に運び複数人で同時に診療・処置を開始。
初めての三次救急外来は初期研修時代に経験した二次救命とは時間の進みが全く違いました。全員で診療の方向性を定め、優先順位に沿って同時多発的に診療をこなして行く流れに初めのころは遅れないよう着いていくだけで精一杯でした。
同期のはずの救命科3年目が的確な指示を出す姿は非常に頼もしく見えました。
きちんとしたICU管理に触れるのも初めてのことでした。
数時間、時に数分単位で刻一刻と変化する病態に対し即応し治療を変更していくことで一般病棟の何倍ものスピードで治療・精査が進行していきます。初めの頃は何事も恐る恐るでしたが、上級医の先生方からその都度フィードバックを受けられたため次第に何をすべきなのか分かって来たように思えます。
CCUとの連携も強く、救急外来でも集中治療室でもフットワーク軽く互いに協力して診療に当たっており、垣根のなさを感じられました。
1ヶ月間と短い期間であるにも拘らず丁寧にご指導頂き、非常に学びある時間を過ごさせていただきました。誠にありがとうございました。
頼り甲斐のある循環器内科としてCCUを回れるように今後も研鑽を続けていきます。
藤本 泰樹 先生 先生
日本大学医学部附属板橋病院 救命救急センター

2023/08-2024/03
私は卒後12年目の精神科医であり、精神保健指定医・精神科専門医を取得後は、総合病院や診療所、行政などで勤務を続けてきました。コロナ禍を経てプライマリ・ケアに関心が高まり、身体管理を学び直す機会を模索していたところ、施設内で心肺停止に遭遇し、救命に成功した機会がありました。これをきっかけに、医の原点とも言われる救急医療を学ぶことを決め、長いブランクにも関わらず板橋病院の救命救急センターに短期研修医として受け入れていただきました。
時に秒単位で進行する事態への対処、圧倒的な情報の把握と対応を求められる毎日は、元来のマイペース気質に加え、集中治療を苦手としていた私にとって、当初は苦難の連続でした。しかし、熱心に指導してくださる上級医の先生方、優秀なスタッフの皆様、熱意に溢れた若手専修医の先生方おかげで、半年が経過する頃には(時間はかかりましたが)、ようやく多少なりとも動けるようになりました。
それまで忘れかけていた病態生理の理解、ジェネラルな視点、基本的手技、本当の意味での多職種連携、倫理的観点など、経験したすべてのことが大きな学びになりました。4月からは再び精神科医として勤務を開始しますが、救急医療や災害医療に何らかの形で携わっていたいという気持ちは残しており、どこかでこの経験が役に立つと信じています。
年齢やブランクもあり、勤務が始まる前は非常に大きな不安を抱えていましたが、終わってみればここで学んだことは間違いなく一生の財産になりました。思い切って飛び込んで本当に良かったと感じております。8ヶ月間という短い期間ではありましたが、このような環境で仕事ができたという事実を自分の人生に残せたことに、本当に感謝しております。本当にありがとうございました。
堀 裕輝 先生 先生
日本大学医学部医学科6年生

2024年4月1日〜5月2日
自分がこの期間で目の当たりにしたのは劇的救命ではなく劇的ICUでした。救命が絶望的と評価されている患者さんが笑顔でICUから出ていくその現場に、教科書にはないリアルな臨床を実感しました。もちろんstudent doctor として、またいち医療従事者として初療や処置などから学ぶことも大変多く、これからの救急医師像がより鮮明なものになりました。素敵な先生方と過ごせたこの1ヶ月間を糧に、これからも精進して参ります。1か月間大変お世話になりました。

各研修プログラム開始~
到達目標まで

TRAINING PROGRAM

  • 「救急科専門医」を目指す
  • 「救急科専門医と救急医療に必要な
    外科系(Acute Care Surgery)・
    集中治療系の知識と技術の習得」
    を目指す
  • 「短期でスキルアップ」を目指す
  • 「医学博士と専門医取得」を目指す

「救急科専門医」
を目指す

1年目

研修内容
初療室での受け入れを指導医と共に行い、集中治療室では診療グループ制であるためグループの一員として重症病態を管理する。初療室・集中治療室での基本的な手技、多職種との連携、学習習慣、診療態度を身につける。

2年目

研修内容
ICLS (ACLS)、 JATEC、JPTEC、災害トレーニングコースといった救急の研修コースに参加する。初療室・集中治療室での診療で、指導医・専門医の管理下に中心的な役割を担う。

3年目

研修内容
初療室や集中治療室ではリーダーシップを発揮して診察を行う。自身の救急医の将来像にあわせて臨床研究のテーマを決める。研修医に関して教育的な立場で接する。
教育到達目標
初療室で生理学的徴候の評価と処置を適切に施行して急性疾患の初期対応能力を修得し、集中治療室での重症疾患の管理ができる救急科専門医となる。

「救急科専門医と救急医療に必要な
外科系(Acute Care Surgery)・
集中治療系の知識と技術の習得」
を目指す

研修プログラム複合型:外科系

原則として卒後3年目以降の救急科専攻医を対象として、外科専門施設と連携し、
外科系とくにAcute Care Surgery(急性期手術、外傷手術、集中治療)を中心に救急医療に関連する専門医を育成するための
複合型後期研修プログラムである。
取得目的の専門医により研修内容を構築する。

1年目

研修内容
初療室での受け入れを指導医と共に行い、集中治療室では診療グループ制であるためグループの一員として重症病態を管理する。初療室・集中治療室での基本的な手技、多職種との連携、学習習慣、診療態度を身につける。

2年目

研修内容
ICLS (ACLS)、 JATEC、JPTEC、災害トレーニングコースといった救急の研修コースに参加する。初療室・集中治療室での診療で、指導医・専門医の管理下に中心的な役割を担う。

3年目

研修内容
手術室の定期手術を行う。術前診断・術後管理・麻酔科を中心とした他科との連携、外来フォローアップまでを研修する。

4年目以降

研修内容
関連施設に来院する症例の緊急手術・血管内手術の手技を、指導医の指導の下に執刀する。
教育到達目標
救急医として初療室、集中治療室での診療を行うことができ、さらに専門性の高いAcute Care Surgeryに必要な知識・手技を身につけ、専門医資格も取得する。

Intensive Care

原則として卒後3年目以降の専攻医を対象として、
関連施設とも連携し、麻酔・集中医療を中心に救急医療に携わる救急科専門医を育成する複合型後期研修プログラムである。
救急科専門医を取得後は、集中治療専門医を目指す。

1年目

研修内容
初療室での受け入れを指導医と共に行い、集中治療室では診療グループ制であるためグループの一員として重症病態を管理する。初療室・集中治療室での基本的な手技、多職種との連携、学習習慣、診療態度を身につける。

2年目

研修内容
ICLS (ACLS)、 JATEC、JPTEC、災害トレーニングコースといった救急の研修コースに参加する。初療室・集中治療室での診療で、指導医・専門医の管理下に中心的な役割を担う。

3年目

研修内容
手術室の定期麻酔の管理を行う。術前後の回診を通して患者の状態を把握することを身につける。外科とのカンファレンスに参加し手術に対する理解を深める。

4年目以降

研修内容
緊急手術の麻酔を指導医の下で施行できる。重症・重篤患者および周術期患者の集中治療管理ができる。
教育到達目標
救急医として初療室、集中治療室での診療と緊急手術における麻酔・周術期管理ができる救急科・集中治療専門医となる。

「短期でスキルアップ」
を目指す

短期研修コース(1年・2年コース)

研修内容
救命救急センターでの研修を凝縮した1年コース及び2年コースを設定しました。いずれのコースも研修者の将来や希望に応じて柔軟に研修コースを設定できます。1年コースは救急初期診療1年研修または集中治療1年のコースとし、2年コースは救急初期診療および集中治療を組み合わせた独自のコースを作成しました。1年および2年コース終了後に、救急科専門医、集中治療専門医をとるためのコースへの変更も可能です。
救急診療には興味があるものの救急を修了するには自信がない。将来内科系または外科系を選択する予定でも重症患者に対する対応(critical care)を身に付けたい。あるいは、今後あまり救急患者を扱わない診療科や病院での研修を考えている方にはこのコースはおすすめです。さらには、1年間または2年間じっくり救急や集中治療の勉強をしてみたいと考えている方ならば、後期研修にとらわれずいつでも対応いたします。
当救命救急センターでは、母体救命対応総合周産期母子医療センターやこども救命センターなどの指定も受けており、初期臨床研修で身に付けた知識を確認しながら、子供から大人、妊産婦の救急医療まですべての領域でon the job trainingを中心に研修をすすめていきます。

「医学博士と専門医取得」
を目指す

専従型プログラム(大学院)

日本大学医学部の大学院のプログラムであり、
博士論文(医学博士)と専門医を並行して指導を受けます。
初期臨床研修を終了後に日本大学大学院に入学し、
その4年の間に救急医学に関する研究を行い学位取得と同時に救急医学会に入会して臨床経験を積み救急科専門医となるコースです。
医学研究を行いながら臨床の力も涵養したいという方にはお勧めのコースです。

臨床研修プログラムページへ

新教室員募集要項

APPLICATION RREQUIREMENTS

当教室は板橋区と千代田区に2つの救命救急センターを擁しており、年間の搬送救急患者数は都内トップクラスです。両施設とも救急医学系救急集中治療医学分野の医師が主体となり、他の専門診療科と協力連携しながら質の高い救急医療・集中治療の実践と救急集中治療医学の研究・教育、人材育成、及び病院前救護体制の充実・強化に力を注いでいます。救急科専門医・集中治療専門医を育てるための後期臨床研修を行っております。
教室員には、学位取得(医学博士)を目的とした研究システムも構築しておりますので、キャリアアップにも最適です。
なお、救急科専門医や集中治療専門医の取得後に内科系、外科系、麻酔系等の関連領域の研修プログラムへの参加も可能です。

研修開始
随時(詳細応談)
応募資格
初期臨床研修過程(2年間)修了者(終了見込み者も含む)。
救急医学や集中治療医学に興味のある方(卒後何年目でも可)。
選考内容
面接・その他
身分
大学院生・専修医・専修指導医・研究員(日本大学医学部専修医規定に準ず)
処遇給与
日本大学医学部専修医規定に準ず
研修内容
当ホームページ内後期臨床研修プログラム参照(詳細応談)

研修についてQ&A

Q&A

Q.どのような身分になりますか?

A.原則、専修医採用ですが、学院生・専修医・専修指導医・研究員などがあります。
研修内容や勤務先・勤務形態により異なります。
任  期
1年。実績評価により再任可。
勤務条件
週4日を超えて附属病院に勤務しなければならない。
待  遇
社会保険:年金、医療保険(日本私立学校振興・共済事業団)加入
労災、雇用保険に加入
給  与
1年目(卒後3年目):215,000円
以降:一律155,000円
当直手当:5,000円/回
賞与・退職金:なし
※他に外勤による収入が見込まれる。
Q.収入はどれくらい見込めますか?

A.専修医としての給与は日本大学医学部専修医規定に従います(上記参照)。
そのほかに週に2日未満の外勤による収入(300,000円前後)が見込めます。
さらに、希望者は夜間や休日の当直外勤も可能です。関連施設での研修時は、それぞれの施設の規定によります。
Q.収宿舎はありますか?

A.宿舎はありません。各自で手配していただく事になります。
Q.休暇は取れますか?

A.日本大学医学部専修医規定と教室内規に従います。
大学および各病院の規定によります。この休暇はいわゆる夏休み、冬休みとして取ることを前提としていますが、当医局ではある一定期間に集中しないようにするために年間を通じて取ることが可能です。
その他やむを得ず休暇が必要な場合はその都度対応します。
Q.女性医師が結婚、出産、育児と両立することは可能ですか?

A.可能です。当医局にも入局後に出産したり、入局時に育児中の女性医局員が3名おります。個々の医局員の事情に応じた対応を行い、家庭も医師としてのキャリアも両立できるように努力しています。
Q.夜勤回数はどれくらいですか?

A.概ね月4-5回(平日2-3回、土日祝日1-2回)です。勤務明けは申し送り後フリーになります。
土日祝日夜勤について代休を設定しています。
Q.出身大学によって違いはありますか?

A.日本大学の校風もあって他大学出身者に対する分け隔ては全くなく、ましてや不利になることも一切ありません。
Q.研修内容はどのようになってますか?

A.研修開始後は救命救急センターやERに勤務し、救急医学および集中治療医学を中心に研修をし、まずは救急科専門医、次に集中治療専門医の取得を目指します。その間、関連病院への出向もあります。希望に応じて内視鏡やエコーといった検査部での短期研修も可能です。具体的な研修内容は「臨床研修プログラム」のページをご参照ください。
Q.どのような資格が取れますか?

A.救急科専門医、集中治療専門医を取得することを目標とします。救急科専門医は研修開始後3年、集中治療専門医は救急科専門医取得以降に取得できます。症例は十分経験できますので、よっぽどのことが無い限り取得が可能です。救急科専門医取得後、希望により内科認定医、外科専門医、麻酔科専門医等の取得を目指した研修も可能です。その他の専門医取得実績は下記をご参照ください。また、シミュレーショントレーニングにも力をいれており、心肺蘇生や外傷初期診療、FCCSといったコースのインストラクター、ディレクターの資格も取得できます。
専門医取得実績:
救急科専門医・指導医、集中治療専門医、内科認定医、麻酔科専門医・指導医、外傷専門医、感染症専門医、外科指導医、消化器外科専門医・指導医、抗菌化学療法認定医、脳卒中専門医、社会医学系専門医・指導医
Q.学位と専門医を取得したいのですが時間がかかるのでしょうか?

A.横断型医学専門教育プログラム(大学院医学研究科)が用意されています。
横断型医学専門教育プログラムとは日本大学医学部の大学院履修時のプログラムであり、大学院と専門医を並行して指導を受けます。初期臨床研修を終了後に日本大学大学院に入学し、その4年の間に救急医学に関する研究を行い学位取得と同時に救急医学会に入会して臨床経験を積み救急専門医となるコースです。
医学研究を行いながら臨床の力も涵養したいという方にはお勧めのコースです。
Q.医局の見学は可能ですか?

A.横断型医学専門教育プログラム
見学は随時可能です。まずは下記にメールでご連絡ください。
医局長宛にご連絡下さい。
nichidai.eccm2@gmail.com

教室員の出身大学

GRADUATING SCHOOL

現教室員

  • 日本大学
  • 愛知医科大学
  • 大阪市立大学
  • 岡山大学
  • 岐阜大学
  • 札幌医科大学
  • 東京慈恵会医科大学
  • 東北大学
  • 福岡大学
  • 宮崎大学

OB

  • 秋田大学
  • 岩手医科大学
  • 金沢医科大学
  • 川崎医科大学
  • 岐阜大学
  • 熊本大学
  • 埼玉医科大学
  • 産業医科大学
  • 自治医科大学
  • 筑波大学
  • 東京大学
  • 東北大学
  • 富山医科大学
  • 長崎大学
  • 奈良医科大学
PAGE TOP